
No.034『いすずハイルーフ』
発表年:1973年
原画ボードサイズ: 182×257mm
モデルとなった実車はイスズエルフです。
1968年にフルモデルチェンジを行った2代目エルフを基に、1970年には日本初のウォークスルーバンのハイルーフ仕様が登場しました。
車体はアルミニウム製で、ドアはスライド式を採用し、後輪はダブルタイヤのロングボディタイプです。運転席と荷台がつながっており、室内高が高く設計されているため、車内での移動が容易であることが特徴です。
現在では宅配便などで広く利用されていますが、発売当初はその斬新なデザインが影響したのか、ターゲットとしていた配送業界や小売業ではあまり売れなかったようです。
作品は、1970年に登場した2代目エルフベースのTLD53VS型です。ボディサイドには「ISUZU RACING TEAM」と記されており、レースサポートカーとして使用されていたことが示されています。
車体はベレットを彷彿とさせるオレンジ色が基調です。1972年の東京レーシングカーショーにおいて、この車両が展示されましたが、実際の車両にはリアサイドにハシゴが装備されていたのに対し、作品ではそのハシゴが省略されています。