作品No.080『東急化学消防車』


作品No.080『東急化学消防車』

作品 No.080
東急化学消防車
発表年:1975年
原画サイズ:160×231mm(天地左右)

モデルとなった実車は、ニッサンディーゼルMF82型空港用化学消防車です。エンジンおよびボディ部分は日産ディーゼルによって製造され、消防車としての特殊架装は東急車輛によって行われました。

この化学消防車は、1960年代から1970年代にかけて全国の主要空港に配備され、航空機火災をはじめとする、水だけでは消火が困難な火災への対応を目的として活躍しました。内部には泡消火薬剤や粉末消火剤のタンクを備え、強力なポンプと放水銃を装備しており、短時間で広範囲に消火剤を噴射できる構造が特徴です。

作品は、助手席ドア下のステップ部分の形状からMF82型の前期モデルを描いたと思われます。特殊車両ゆえに、独特なフォルムが特徴的です。

この作品で気になる点は、フロントバンパーがFZ60L型のものに置き換えられている点です。発売当時のMF82型前期モデルとは仕様が異なり参考資料の差異を反映させた可能性が考えられます。

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