作品No.107『シグマ MC74マツダ』


作品No.107『シグマ MC74マツダ』

作品 No.107
シグマ MC74マツダ
発表年:1975年
原画サイズ:181×257mm(天地左右)

モデルとなった実車は、シグマMC74マツダです。1974年にシグマオートモーティブが設計・開発し、マツダのロータリーエンジン「12A」を搭載した純国産のレーシングカーです。

このマシンは、⾼橋晴邦、寺⽥陽次郎、岡本安広の3名のドライバーによってル・マン24時間レースに挑戦しました。日本車として初めて24時間を走りきるという偉業を成し遂げましたが、規定周回数に届かなかったため、公式記録上は完走扱いとはなりませんでした。

しかし、日本車として初めてル・マンを24時間走りきったマシンとして、その挑戦は日本のモータースポーツ史において大きな意味を持つものとなりました。

作品はシグマMC74マツダです。実車と見比べると、スポンサーのステッカー配置などに若干の違いが見受けられますが、当時の雰囲気を感じさせる表現として仕上げられています。

本作の最大の見どころは、他の作品とは異なり、車両を真横から捉えた構図にあります。多くの作品が斜め前方など立体感を強調する角度で描かれているのに対し、本作では横正面からの視点を採用することで、流れるようなボディラインや車体全体のシルエットを際立たせています。

なぜこの作品だけが横からの構図なのか――その意図を想像しながら鑑賞するのも、楽しみ方のひとつです。

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